松竹梅
古い金沢町屋の庭をお願いされました。
建物の改修に合わせ、さら地となっていた部分ですが、以前は中庭となっていたと思われます。
主庭の部分となる場所には大きなアカマツがあります。
このアカマツを生かす為に、幹を垣根の一部と考え、玄関、居間、どちらからもアカマツの幹が見えるようにしました。
アカマツ前玄関部分には、狭い空間ながらも蹲を配置。
水鉢、役石は元々この庭に積まれていた石を再利用。
内側の景石(滝坂石)もこの庭にあった物を再利用しました。
居間から見える庭部分は細長い空間となり、奥に灯篭を一竿入れ、空間を引き締める事を考えました。
縁側近くには水鉢を入れましたが、灯篭、水鉢以外の石(飛び石、景石)は、ほとんどここにあった石材を再利用。
植栽は竹、梅を主に、元々の植栽を生かしています。