特殊技術 巨木の移植

当社では、平成16年度に「本多広坂線道路築造工事に伴う植栽工事」(金沢市発注)において、目通り370cmのケヤキの移植を行い、金沢市より優良工事として表彰されました。
   
  巨木の移植
施工前のケヤキ H16年11月

道路の拡幅に伴い、道路予定地にかかるため、手前側の駐車場内へ移植する事になりました。
かなり昔より、この木はこの場所にありある意味シンボル的な存在でした。


 
  巨木の移植
幸いにも工事に掛かった時点で、この樹木は事前に根回しが行われていたので移植することが可能でした。

  重機を使い、根鉢の際は手掘りにて探り、コモにて寝巻き。堀上げた根鉢は、鉢径4.7m 鉢高2.0mにもなるものでした。

  根鉢の掘り取りに会わせ、枝も剪定しバランスを取りました。


 
  巨木の移植
樹木を移動させる為に、根鉢の下に井桁にH鋼を組みました。

  今回は距離が近いので立てたままで移動する「立て吊り」を行うため、ワイヤーを含め段取りに時間が掛かりました。


 
  巨木の移植
200tクレーンにて吊り上げの様子。
総重量は70t、樹木自体は50t(推定)程でした。

  移動には、クレーンの設置撤去を含めて丸1日かかりました。


 
  巨木の移植
予め掘っておいた移植先の穴へそのまま吊り込み、支柱を取り付け。 支柱材も特注品で、ほとんど電柱と変わらないような大きさ。
重量もあるので、クレーンにて吊り上げ設置。高所作業車にて作業、結束しました。


 
  巨木の移植
日を改めてH鋼を外して客土、水ギメを行いました。


 
  巨木の移植
移植後のケヤキ

  H17年4月時点での様子。

  この後、夏場には熱さを避けるため支柱の先よりスプリンクラーを回し、夏の暑さによる「焼け」を防止しました。
また、定期的に活力材も施用し樹木の活力を補いました。


 
  巨木の移植
H18年9月の様子

  何本か枝枯れを起こしましたが、大きな枯れも無く二夏を越え、無事に活着しました。

  ケヤキの下は、道路築造工事に伴い、整備され緑地となりました。